2・11集会報告


北海道
<函館>
集会名 2010年第28回信教の自由を守る函館・道南キリスト者集会
日時  2月11日(木)午後2時〜4時
会場  日本キリスト教会函館相生教会
講師  石田明義さん(砂川政教分離訴訟主任弁護士)
講演題 二つの砂川政教分離住民訴訟が問うもの−1月20日最高裁大法廷判決をうけて−
主催  信教の自由を守る函館キリスト者連絡会
その他 聖句「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に」(マルコ12:17)
<函館>
集会名 2月11日を考える函館市民集会
日 時 2月11日(木) 10:00〜12:00
会 場 函館市民会館大会議室
講 師 佐藤朋比呂さん(北教組網走支会、東藻琴小教諭)・北村亮一さん(北海道高教組副委員長)
テーマ(講演題)「教育基本法改悪のその後 1.義務教育の現場から、2.高校教育の現場から」
主 催 函館平和運動フォーラム、安保破棄実行委員会など21団体
<札幌>
集会名 信教の自由を守る2.11札幌集会
日時 2月11日(木)午後1時30分
場所 日本キリスト教団札幌北光教会(中央区大通西1)
講師 日本バプテスト連盟「平和宣言告白し隊」・吉高叶さん(栗ヶ沢バプテスト教会牧師)・谷本仰さん(南小倉バプテスト教会牧師)
トーク&コンサート
主催 札幌キリスト教連合会信教の自由を守る委員会
その他 集会のあと平和行進を予定

本年の2.11集会は、これまでの講演主体の集会とは異なり、日本バプテスト連盟から『平和宣言告白し隊』を迎えて、日本基督教団北光教会で開催された。 本集会直前の1月20日には、砂川空知太神社と富平神社に係る最高裁の判決が出、空知太神社については違憲、富平については合憲としつつ上告棄却の判決内容であったこともあり、情勢報告においては、この内容について詳しく報告された。

 今回の集会に迎えた『平和宣言告白し隊』は、2002年11月に日本バプテスト連盟が定期総会で採択した『平和に関する進行的宣言』について、その内容を各地の教会にPRする目的で作られた運動体であり、日本バプテスト連盟の栗ヶ沢バプテスト教会の吉高叶牧師と同連盟南小倉バプテスト教会の谷本仰牧師がそれぞれ、ピアノとヴァイオリンを演奏しながら、平和について、また信教の自由についてメッセージを語った。谷本牧師は、ヴァイオリンを抱えながら、広島の平和コンサートで美空ひばりのために書き下ろされたという『一本の鉛筆』という反戦歌を歌いながら、平和の大切さ、人の命の大切さを強くアッピールした。また吉高牧師は、ご自身の祖父の体験と母君の体験に触れながら、戦争時の人々の非人間性やその性の悲しさを訴えながら、神の導きを聞き取って十字架に導かれて生きることの大切さを語られた。集会参加者の中には、中学生や小学生などの学生にも、是非聞いてもらいたい内容だったとの感想を語る人もいた。その後、大通公園から、ススキの十字街までのデモ行進をして集会を終えた。出席者約160名

<札幌>
集会名 第33回紀元節復活反対2・11道民集会
日時 2月11日(木) 午前10:00〜12:00(開場9:30)
会場 共済ホール 札幌市中央区北4条西1丁目
講師 小森陽一さん(東京大学大学院総合文化研究科教授)
講演 「天皇制と歴史認識 −過去をふりかえる−」
主催 靖国神社国営化阻止道民連絡会議(靖国共闘会議)
<美唄>
集会名 紀元節復活反対美唄集会
日時 2月12日(金)  午後6時〜8時
会場 日本キリスト教団美唄教会
主題 砂川政教分離訴訟を終えて新たな闘い
講師 谷内榮さん(砂川政教分離訴訟原告)
主催 美唄地区連合、日本キリスト教団美唄教会
問い合わせ先 日本キリスト教団美唄教会(0126-62-7500)
<室蘭>
集会名 2・11平和をねがう文化のつどい   (PEACE JAMBOREE)
日時 2月11日(木・休)ステージ部門11:00〜15:00、展示部門10:00〜15:45
会場 室蘭市市民会館
参加協力券 一般1000円、学生500円(中学生以下無料)
主 催 2・11平和をねがう文化のつどい実行委員会
<苫小牧>
集会名 思想と信教の自由を守る苫小牧集会
日時 2月11日(木)午後1時30分〜3時30分
場所 苫小牧市民会館205号室(旭町3−2−2 電話0144-33−7191)
講師 加藤正勝さん(砂川政教分離訴訟を支える会代表)・谷内榮さん(砂川政教分離訴訟原告)
主題 「国家(公共団体)の宗教・習俗癒着問題を最高裁大法廷はどう裁いたか〜砂川政教分離訴訟が提起したもの〜」
主催 思想と信教の自由を守る苫小牧市民会議(代表:秦利器、電話&ファクス0144-32−4509)
参加団体 平和・民主・革新の日本をめざす苫小牧の会、苫小牧平和委員会、北教組
苫小牧支会、苫小牧高専教職員組合、高教組苫小牧支部、苫小牧キリスト教連合会
<小樽>
集会名 思想信教の自由を守る日集会
日時 2010年2月11日(木)14:00〜15:30(予定)
場所 小樽公園通教会
お話 山本光一さん(日本キリスト教団北海教区幹事)
テーマ 「戦争をする国日本と思想信教の自由」
主催 日本キリスト教団北海教区後志地区社会委員会
付記 日本キリスト教団のほか他教派からも参加。
<江別>
集会名 憲法を守る2.11江別平和集会
日時 2月11日(木)午後1時30分〜
会場 江別市野幌公民館大ホール
講師 井上昌保さん(日本キリスト教団野幌教会)
講演題 「安保改定50周年・日韓併合100周年」
主催 江別平和集会実行委員会(9条の会など9団体)
<旭川>
集会名 2.11平和集会 inあさひかわ
日時 2月11日(木)午後6時30分
会場 日本キリスト教団旭川六条教会
講師 佐藤幹雄さん(日本キリスト教団岩見沢教会牧師)
講演題 「砂川政教分離訴訟が訴えるもの」

「2.11平和集会inあさひかわ」報告
 音もなく降り積もる雪の中、市内外の諸教会から40名ほどの参加者が集まり上記集会が日本キリスト教団旭川六条教会にて行われた。講師として佐藤幹雄氏(日本キリスト教団岩見沢教会牧師、同教団靖国天皇制情報センター常任理事?)をお招きし「砂川政教分離訴訟が訴えるもの」と題して講演いただいた。
 周知の通り砂川政教分離訴訟最高裁判決は、富平神社事件には合憲、空知太神社事件には違憲という憲法判断が下された。しかしながらその「違憲判決」というインパクトとは裏腹に、「神社は宗教ではない」という考え方を後押しし、本来憲法が保障し保護すべき少数者の「信教の自由」が多数者のそれとして擁護されている。また市町村の違憲状態の解消が、地域共同体(町内会)のただ中に闘いの場を移すことにより、少数者が声を上げることをより困難にするねらいを感じる判決であることを詳らかにされた。
 講演に先立ってなされた礼拝において語られた「目を覚ましていなさい」という主イエスの言葉が再び胸に響き、表向きの「勝訴」の美酒は惰眠を誘うものだと思わされた。住民監査請求から18年、血のにじむような闘いを続けてきた原告らの祈りに、「目を覚まして」参加すべきであることを示された。(報告者 松坂有佳子)

主催 2.11平和集会実行委員会

<帯広>
集会名 思想と信教の自由を考える2.11懇談会
日時 2月11日(木)午後1時30分
会場 帯広聖公会
講師 寺本睦夫さん(帯広聖公会司祭)
講演題 とくになし
主催 とかちキリスト者平和の会
東北
仙台地区
【日 時】 2010年2月11日(木)午後1時30分
【会 場】 仙台市民会館地階展示室(仙台西公園隣)
【集会名】 2010年2・11信教・思想・報道の自由を守る宮城県民集会
【テーマ】 「教育基本法『改正』とは何だったのか?」
【講 師】 成嶋隆(なるしまたかし・新潟大学大学院実務法学研究科教授)
【主催者】 靖国神社国家管理反対宮城県連絡会議
http://www.ne.jp/asahi/grass/roots/211miyagi/←ちらしやポスターをダウンロードできます
北関東
【日 時】 2010年2月11日(木)13時〜15時
【会 場】 日本バプテスト浦和キリスト教会
【集会名】 きたかん2・11集会
【テーマ】 自由とはなんだろう?
【講 師】 桜井和人(弁護士・浦和教会員)、榎本譲(日本バプテスト連盟教会教育室長・飯能教会員)
【主催者】 北関東連合社会委員会
東京
【日 時】 2010年2月11日(木)14:00〜16:00(終了後デモ)
【会 場】 在日本韓国YMCA アジア青少年センター スペースワイホール(地下)
【集会名】 第44回なくせ!建国記念の日・許すな!靖国国営化2.11東京集会
【テーマ】 まきこまれる側の責任として憲法を使う運動へ〜憲法と教育と戦争〜
【講 師】 上原公子さん(前国立市長)
【主催者】 2.11東京集会実行委員会 講演:日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会
【会場費】 700円(高校生以下無料)
神奈川
【日 時】 2010年2月7日(日)15:00より
【会 場】 日本同盟基督教団 衣笠中央教会
【集会名】 2.11 平和を記念する集会
【テーマ】 キリスト者と憲法9条 −歴史に働く神を見つめて−
【講 師】 山口陽一(東京基督神学校校長、日本同盟基督教団市川福音キリスト教会牧師)
【主催者】 横須賀・三浦キリスト者9条の会
【問い合わせ先】日本バプテスト連盟 横須賀長沢キリスト教会 富田愛世
西関東
中部
【日 時】 2010年2月11日(木・休日)午後1〜4時
【会 場】 日本キリスト教団名古屋教会(名古屋市中区丸の内3-4-5)
【集会名】 2010・2・11「建国記念の日」反対 第44回名古屋キリスト者集会
【テーマ】 『あなたに生きていて欲しい −脳死・臓器移植問題とキリスト教−』
【講 師】 土井健司氏(関西学院大学教授)
【報 告】

2・11名古屋集会報告
 2・11「建国記念の日」反対 第44回名古屋キリスト者集会(中部キリスト教靖国神社問題連絡会議主催)は日本キリスト教団名古屋教会で約80名の参加者のなかで開催された。開会礼拝の説教は島しづ子氏(教団名古屋堀川伝道所)で始まり、ご自分の体験からいのちの重さを語られた。続いて『あなたに生きて欲しいー脳死・臓器移植法とキリスト教―』と題して土井健司氏(関西学院大学)の講演と質疑応答があった。氏はマタイ18章12節にある1匹と99匹の羊のたとえ話から、昨年の臓器移植法改正の経緯や「脳死」という概念と今日指摘されているその問題点を、キリスト教と脳死臓器移植について分かりやすく解き明かされた。
 印象に残ったのは、キリスト者は「愛」の乱用を行ってはならない。臓器提供を「愛」と呼んでしまうと、脳死が人の死であるのかどうかという問題が棚上げされてしまうことにある。また、疾病とキリスト教の発展(4世紀のコンスタンチヌス大帝の公認化)は当時のキリスト者の献身的な看護が背景にあったことは驚きであった。

 そして、あなたに生きて欲しい。臓器移植の否定ではなく、まだ生きている人を死者としてはいけない。換言すれば生きている人から臓器を取ってはいけない。尊厳死にも言及されたが、生きていても仕方がないのではなくキリスト教の精神で生きることのすばらしさでむすばれた。
長谷幸雄(岐阜バプテスト教会)

【主催者】 中部キリスト教靖国神社問題連絡会議
【後 援】 名古屋キリスト教協議会(NCC)、愛知県キリスト教連合会、日本キリスト教団中部教区愛知西教区「靖国神社問題特設委員会」

関西
【日 時】 2010年2月11日(木)
【会 場】 日本バプテスト大阪教会
【集会名】 2.11信教の自由を守る日の集会
【テーマ】 政治と宗教の分離とは
【講 師】 中島義和氏(大阪旭伝道所牧師)
【主催者】 日本バプテスト連盟関西地方教会連合社会委員会
【問い合わせ先】06-6693-3927(田辺教会)
【会 費】 700円(高校生以下無料)
中国・四国
【日 時】 2010年2月11日(木)13:00〜15:00
【会 場】 高松シオン教会 木太会堂
【集会名】 日本福音キリスト教連合西日本地区主題「信教の自由を守る2.11集会」
【テーマ】 「戦時下の教会ケース・スタディ−高山教会の場合−」
【講 師】 結城晋次師(日本同盟基督教団 牧師)
【報 告】 
結城師の専門は、韓日キリスト教史
 高山教会のケースを通して、戦前の教会文書に基づいて精査し、権威からの強要だけでなく、自発的に神社参拝や戦争協力に荷担していった日本の教会の姿と戦時下、徹底的に神社参拝を拒否し、殉教した韓国キリスト者(例:朱基徹牧師など)と韓国キリスト教会を比較した講演。
 結城師によると日本は不毛の地。その宣教土壌を掘り下げる作業をしたところ、突き当たったのが、主イエスに対して「死に至るまで忠実」であった韓国キリスト者とそうでなかった日本キリスト者の姿。
 韓国教会にとって殉教者は「祝福の基」。殉教ではなく、数名の殉死にとどまった日本は「負の遺産」を負うている、その為、「積み上げては壊れ、壊れては積み上げ、そしてわずかであっても積み上げることの困難な状況」が日本で宣教している牧師たちの直面している深刻な事態である、という。
 目からウロコがおちる講演でした。日本の教会が、戦前、戦中、いかに自発的に国家儀礼や戦争協力に荷担したかを歴史的に明らかにされました。
 まず何よりもキリスト告白を大切にしてゆきたいと思わされました。また、今回のような集会をバプテスト独自でも企画、開催したいものだと思わされました。 高松常磐町キリスト教会 梶井義郎

【主催者】 日本キリスト教会連合(JECA)西日本地区社会委員会
【賛 同】 信教の自由と平和を求める香川キリスト者の会、キリスト者学生会 中四国地区
北九州
【日 時】 2010年2月11日(木)PM2:00〜4:00
【会 場】 日本バプテストシオン山教会礼拝堂
【集会名】 2・11「信教の自由を守る集会」
【テーマ】 「神のものは神に」
【講 師】 渡邊信雄先生(前キリスト教愛真高等学校校長)
【報 告】 
211信教の自由を守る日集会報告
 そぼ降る小雨の中、東は山口県防府、南は大分県別府、西は筑豊飯塚などの諸教会から約140名のバプテストが、今年もシオン山教会に集まり、1968年から連綿と続けられている「211信教の自由を守る日集会」は午後2時より行われた。
 第1部礼拝は、防府教会斉藤牧師の司会で、東八幡教会学校幼少科、中高科、教師有志の「天使のベル」によるハンドベル前奏「地には平和」、続いて司会者による祈祷、会衆讃美に続いて即席ではあるが、北九州連合聖歌隊47名による特別讃美「罪、とが、不義、悪」「主は生きたもう」(指揮・藤田信子、伴奏・山田伴子)を賛美した後、東八幡教会奥田知志牧師のイザヤ書45:15による説教「隠れた神」を聴いた。説教、祈祷の後、「平和宣言」を交読、献金があって黙祷。約45分の礼拝であった。
 第2部講演会は連合社会・ヤスクニ委員会藤田英彦委員長の司会で、連合会長城前和徳牧師の挨拶、連合少年少女会による特別讃美「こんな時」(吉田真司牧師指導)に続いて、前キリスト教愛真高校校長渡邊信雄氏による「神のものは神に」と題する講演があった。渡邊氏は北九州のいくつかの教会の子弟が在学中若しくは同窓生である島根県の全寮制高校であるキリスト教愛真高校の校長を昨年まで勤め、現在は大分市に住まわれる熱心な無教会のキリスト者で、信仰の継承についお話して頂きたいとの依頼に快諾してくださった方である。
 最初は愛真高校についての証しであったが、渡邊氏は、実は戦前・戦中、北海道に在って「信教の自由」「非戦」を唱え、非暴力、抵抗を貫いた稀有の日本人キリスト者として内村鑑三に師事した浅見仙作翁の孫に当たる方である。浅見翁は、日露戦争以来、「信教の自由」並びに「非戦」を唱え、内村鑑三に従って「再臨思想」を唱えるため、幾度も監禁され、遂に
1933年(昭和18年)治安維持法違反で検挙され、翌年札幌地裁で「国体の尊厳を謗?する」として懲役3年の判決を受け、大審院に上訴、(その裁判に矢内原忠雄が只一人傍聴したという)敗戦の直前、1945612日、時の大審院裁判長三宅正太郎によって無罪を勝ち取り、戦後197787歳で天に召された人である。この祖父浅見仙作から受けた信仰の継承を渡邊氏は訥々と語り「神のものは神に」と説かれた。
 予定の時間をかなり超えたが、聴く者たちは時間を忘れ、感銘深く聴くことが出来た。当日の献金は71,200円であった。

【主催者】 北九州地方連合社会・ヤスクニ問題委員会
福岡
【日 時】 2010年2月11日(木)午後2時
【会 場】 九州キリスト教会館4階ホール
【集会名】 2・11反ヤスクニ福岡集会
【テーマ】 靖国神社に祀らないで!−大阪靖国神社合祀取消訴訟−
【講 師】 康 由美さん(弁護士 主な裁判「靖国合祀取消訴訟」(大阪高裁)他)
【報 告】

講師の弁護士康 由美さんは「靖国神社合祀取消訴訟」(大阪地裁)、北海道砂川私有地の神社違憲政教分離訴訟のほか水俣病の裁判にも取り組んでこられた方です。
 日韓基本条約が結ばれた1965年の3月1日生まれで「闘うために生まれたような人間です」との自己紹介から始まり、とても話が面白いという評判どおり元気いっぱいに語られました。
 大阪訴訟の判決の不当さをひとつひとつあばいていく中で、原告の方達の生き様と切々とした心情がていねいに紹介されました。またその人たちが地域のの中でもさまざまに創意をこらしてそれぞれの「ヤスクニ」をたたかっておられることがわかり、力づけられました。
 質疑の時間が長くとられ意見交換もかなりできましたが、一方では論点がやや拡散気味でした。講演の内容もふくめて内容のウェイトが心情的な面に傾いていた感じをうけました。靖国問題に限らず取り組みの出発点は一人一人の心ですが、対峙していかねばならないのは国家であり権力です。また、心の事柄から出発しても、よって立つ基盤と根拠は歴史的に勝ち取られてきた確たる権利としての信教の自由です。これらの点をしっかりと確認する2.11の集いであるべき事を思わされました。市民団体との協賛の中でのテーマの明確化の難しさという課題を今回も考えさせられました。
 参加者は75名ほど。うちバプテストは15名ぐらいで、いつもより少なめで反省材料でした。デモの参加は20名ほど。毎年雨模様のせいかさびしいです。例年西南神学部教授会からつとめて参加して下さり約半数の先生方が来られデモの最後まで歩かれました。一方神学生の参加がほとんどなかったのは大きな課題です。
(興津吉英)
【主催者】 反ヤスクニ福岡連絡会
【参加費】 500円
【連絡先】 092-521-7122

【日 時】 2010年2月11日(木) 10:00〜12:00am
【会 場】 日本キリスト教団久留米東町教会
【集会名】 「信教の自由を守る日」2・11筑後地区集会
【テーマ】 「天皇制と基地問題」
【講 師】 深澤 奨(日本キリスト教団佐世保教会牧師)
【報 告】 
 福岡県南部の筑後平野には、40を超える各教派のキリスト教会があります。この筑後地区の諸教会に呼びかけて2月11日の集会を始めたのは、1980年代の初めでしたから、もう30年近くの歴史を刻んできました。初めの頃は政党や市民運動体にも呼びかけて裾野の広い集会でしたが、天皇代替わりの時の「大嘗祭」反対闘争を境にして、キリスト教会を真ん中に据えた集会に変わってきました。従って、集会の基調は「信教の自由」と「天皇制」に焦点を当てた学びになっています。
 今年の集会は、2月11日の午前10時から12時まで、日本キリスト教団久留米東町教会を会場にして行われました。参加者は四つの教派(日本キリスト教団・日本キリスト教会・日本バプテスト連盟・単立)。12教会から71名。
 講師の深澤奨(ふかざわ・しょう 日本キリスト教団佐世保教会牧師、同教団九州教区議長)さんは、前任地の神奈川県つきみ野教会時代に、米軍厚木基地の爆音訴訟に永年関わってこられた方で、現任地も米国基地の町に赴任してこられました。その基地のある町に生きる人々の課題と正面から向かい合って形成をしておられます。
 100年を超える佐世保教会の初期には、日本軍基地のある町に建つ教会として、教会員の多くが軍の関係者であったこと、戦時中は軍用機献納募金に競って協力したこと、敗戦後すぐ佐世保市は「平和宣言」をするものの、朝鮮戦争勃発による好景気と戦災からの復興に後押しされて再び軍事基地の町として生きる道へと逆戻りしたこと、つい最近までは自衛隊による海上給油の燃料積み出し基地として機能してきたこと、この日(2月11日)に行われる建国記念の日奉祝一万人パレードが天皇への配属儀礼となっていることなどを紹介して、その中に建てられているキリストの教会として、イエスに従い倣う生き方を言葉にしておられる姿を私たちにも分かち合ってくださいました。
 講演の中で講師が引かれた新聞に載った詩があります。ここにその全文を紹介して報告に代えます。
(日本バプテスト連盟久留米荒木教会 吉田晃児)

【主催者】 ちくごキリスト者平和の会
【連絡先】 教団久留米東町教会木村真彦牧師 0942(32)8437
「この足のうら」   新川和江

台所のある階下へと階段を降りながら
自分にこう言い聞かせるのが、朝ごとのわたしの習わしだった。
今踏みしめているこの地球の
はるか真下の国 わけても戦乱の絶えない国の
人々の飢餓 苦痛 悲しみ 憤り
それらをこの足のうらが感受できなくなった時
お前は病んでいると思え、と

あの足のうらはどこへ行った
しなやかだった あの足のうらは?
わたしは病んでいるのか
躓かぬように 転ばぬように それのみに気をとられ
ひと足 ひと足 地面にしがみつくようにして
歩を運んでいるこの頃のわたしは
すでに病んでいるのか どこへ失せた
つねに世界を感受していた あの敏感な足のうらは?

誤ってガラスの破片を踏んだことがあった
土踏まずに豆粒ほどの痣(あざ)が残った
それが黒ずみ やや大きくもなっている
さては悪性黒色腫(メラノーマ)?
癌センターに駆け込み 検診を受け 杞憂とわかったが
恥ずべきことである この狼狽ぶりは
たかが一粒の血豆のことで

野原を走って行く少年の すこやかな脚が
今 地雷を踏んで 片っぽ 吹っ飛んだかも知れないのだ
少年にこの先与えられていた 幾千幾万キロの光る道を
どうやったら償ってあげられる?
砂糖黍を、ライ麦を すくすく育てる土のぬくとさを
吹っ飛んだ足のうらにどうやったら伝えてあげられる?
奪ったのは わたしかも知れないのだ
いえ わたしだ
自分一人を支えるのに汲々としている 情けない 腑甲斐ない
この足のうらよ

《原文のまま》
西九州
【日 時】 2010年2月11日(木)
【会 場】 相浦光教会
【集会名】 信教の自由を守る日
【テーマ】 「自由の訓練としてのキリスト者の集まり」
【講 師】 岡村直子先生
【報 告】 

信教の自由を守る集会   西九州連合 壮年会 林 雄平(佐賀)
西九州連合では、「2・11集会」において元シンガポール宣教師、岡村直子師をお迎えして標記集会が開催された。59名が参加した。シンガポールでは「言論の自由」「信教の自由」「集まることの自由」が謳われているが、これらの自由は実際には無いに等しいとのことである。政府批判は勿論厳禁で、教会の礼拝参加者の中に政府のスパイがいるかも知れないという緊張感の中で礼拝説教をするのだそうだ。監視された中での説教者の心情はいかばかりかと思う。
その点、日本はまだまだ自由である。元インドネシア宣教師浅見祐三牧師の証から、イスラム教徒が多いインドネシアではキリスト者として生きることは生命がけの信仰であること、教会堂を狙った爆破テロが起こっていることなど、危機的状況の中で信仰を告白することの厳しさを教えられた。
昨年日本宣教150周年記念大会が行われた。「1889年の大日本帝国憲法が「信教の自由」を定めるまで、1587年のバテレン追放令から数えると302年間、日本はキリスト教禁止を国是としてきた。・・(中略)・・キリスト教を排除する社会は300年かけて形成され、それに対するプロテスタント宣教はまだその半分の歳月しか費やしていないのである。」(同誌10頁。)
歴史を正確に読み解くことから、今後の歩みの指針にしたい。
「わたしたちは、わたしを遣わした方のわざを、昼の間に行わなければなりません。だれも働くことのできない夜が来ます。」

【主催者】 西九州連合
【問い合わせ先】0956-48-5077(田代秀武)
南九州